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 「Don't call me baby !」       written by Nobuaki Uemura
               From    める研(http://ray.727.net/)
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 洋楽、邦楽を問わず、愛を歌った詩には頻繁にベイビーという単語がでてくる。これ
は勿論「赤ちゃん」の事ではなく、愛しい女性の事を指している。

 ただ、アメリカの自立した女性の間では、この「ベイビー」という呼ばれ方は必ずしも
快く思われていない。れっきとした大人の女性を「赤ちゃん」と呼ぶのは「馬鹿にしてい
る」という事になるらしい。 

 例えば、B級アクション映画の「バーブ・ワイヤー」という作品をご存知だろうか?この
映画の主人公のバーブはセクシーな酒場の女主人なのだが、実は凄腕の賞金稼ぎと
いう設定だ。

 セクシーな彼女を見て「よう、ベイビー」などと言い寄ってくるならず者を一蹴し、キメ台
詞を呟く。

 それが「Don't call me baby !」なのだが、「ベイビー」と呼んだだけで撃ち殺されたので
はたまらない。まあ、過激な例だが「女を馬鹿にするな」というメッセージは感じる。

 ところで、最近私は人の親になった。自分の「赤ちゃん」を見て何故「愛しい女性」が「
ベイビー」なのか、よくわかった。

 「赤ちゃん」はとてつもなく可愛く、愛しかった。胸のうずきは初恋に似ている。「ベイビ
ー」は最大級の賛辞だと思える。

 ただ、あまりにありふれて使われるため長い年月や、生活様式の変化の中で風化し
てしまった言葉なのだろう。

 「ベイビー」本来が持つ感動的な気持ちは相手に伝わらないし、言っている本人にわ
かってないかも知れない。

 しかし、いつかは彼や彼女たちも人の親になり、「ベイビー」が究極の愛しさを表せる
言葉だと気づくだろう。